キリングフィールド(カンボジアST🇰🇭)
前回は、1970年代のポル・ポト政権により、多くの国民が収容された施設であるツールスレンについて書きました。
今回は、当時多くの国民が殺された地、キリングフィールドについて紹介します。
キリングフィールド
キリングフィールドは、ポルポト政権が、大量虐殺を行った場所で、カンボジア国内各地にあります。その中で、規模の大きな場所が首都プノンペンのキリングフィールドです。私達は、そこを訪れました。
現地ガイドが、キリングフィールド内の案内や説明をしてくれました。その中には、殺し方の具体的な説明などもあり、それらはとても残酷なものでした。
残虐な殺し方
①ヤシの木
写真は、キリングフィールド内にあるヤシの木です。ポルポト政権時代は、このヤシの木が殺人の道具として使用されました。
写真だとわかりにくいかもしれませんが、ヤシの木の茎の部分はギザギザしています。この部分を利用して、人を切りつけました。
②ネムノキ
このネムノキは、子どもを殺すことに使われました。子どもの脚を持ち、バットのように頭を木に打ち当てました。
世界中の観光客がこの話に胸を痛め、ミサンガをお供えしたため、現在は写真のようになっています。
このような殺し方をとった理由は、刀や銃、銃弾がもったいない、と考えられたからです。当時の政府には、財政面の余裕はありませんでした。
くぼみ
キリングフィールド内には、たくさんのくぼみがあります。これは、殺された人々が埋められていたためにできたものです。
ここにも、当時殺された人々が埋められていました。
慰霊塔
慰霊塔には、キリングフィールドで亡くなった方々の遺骨が保管されています。
キリングフィールドに行って
キリングフィールドでは、当時多くの人々が政府により、残虐な方法で殺されたと学びました。
現地ガイドは、自分の叔父はポルポト政権によって殺されたと話してくれました。そんな彼が、私達スタディツアーのメンバーに向かって「泣かないで」とキリングフィールド内で何度も声をかけてくれたことがとても印象に残っています。