女子高生、カンボジアへ行く。

当時17歳。日本ユネスコ協会連盟主催 公益社団法人かめのり財団共催 第6回カンボジアスタディツアー参加。

リエンダイ寺子屋(カンボジアST🇰🇭)

 

今日は、リエンダイ寺子屋を訪れた際のことについて書きます。

 

 

リエンダイ寺子屋は、アンコール遺跡という観光地の近くにありますが、周辺地域には、貧しい暮らしを送る人が多いというのが現状です。

 

 

 

今回のスタディツアーでは、実際にリエンダイ寺子屋の復学支援クラス(説明下)に通う学生と交流しました。交流内容については、私達日本人メンバーが、スタディツアーが始まる前からメールを通して相談していました。また、スタディツアーが始まってからも、何度か交流内容を話し合っていたので、現地学生との交流は、私自身とても楽しみにしているプログラムの1つでした。

 

復学支援クラスとは…

小学校を途中で辞めてしまった(ドロップアウト)人向けに小学校教育課程を2年間に短縮して教えています。卒業すると、中学入学資格を与えられます。私が訪れた時は11歳から18歳までの学生が一緒に学んでいました。

 

 

 

 

 

授業見学

 

リエンダイ寺子屋に到着し、教室に入ると、たくさんのカンボジアの学生が授業を受けているところでした。私達は、まず、約40分間授業の見学をさせていただきました。クメール語の授業が行われていて、教科書のフレーズをクラス全員で音読したり、指名された学生が問題の答えを黒板に書いたりするなど、授業の進み方は日本で私が受けているものと大差ないように感じました。

 

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授業風景です。写真を見ていただくとわかると思いますが、教室には明かりがついていません。しかし、これはカンボジア国内では普通のことです。カンボジアでは、晴れている日は、教室の電気はつけないと現地ガイドがおっしゃっていました。

 

 

 

 

学生との交流

 

授業見学が終わると、いよいよ入念に準備してきた現地の学生との交流時間です。私達は、まず日本の笑いとして、あるリズム芸を紹介しました。日本人メンバーのY君が実際にその芸をやってみせると、教室が笑い声で包まれました。言葉は日本語でしたが、カンボジアの学生も手を叩いてリズムに乗ってくれて、私は、この交流がとても楽しく充実したものになると感じました。

 

 

その後は、折り紙の紹介をしました。カンボジアの学生と日本人メンバーが混ざったグループを作り、各グループごとに日本人メンバーがカンボジアの学生に教えるという形で交流しました。チューリップやネコなど折り紙初心者でも簡単に作れそうなものを選び、一緒に作業しました。

 

特にカンボジアの学生が興味を持ってくれたのは、紙飛行機です。男子も女子も全員が、それぞれの紙飛行機を作り、飛ばして遊びました。寺子屋の外に出て、みんなで飛距離を競うなど、とても盛り上がりました。

 

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しかし、現地学生との交流では、悔しいこともありました。

 

 

 

リエンダイ寺子屋では、現地学生との交流を通じて、言語の壁を強く感じました。寺子屋周辺地域では、英語を話せる人はほとんどいません。もちろん、その場の雰囲気やジェスチャー、表情によって、なんとなく相手の感情を読み取ることはできます。しかし、複雑な会話はできません。カンボジアの学生との距離をもっと深めたいと思った時、互いに共通言語を持たないということは、とても不便で、通訳を介さなければならないことに悔しさともどかしさを感じました。

 

 

 

リエンダイ寺子屋で実際の授業を見学し、学生と交流して、寺子屋の現状について、詳しく知ることが出来ました。